ピボットテーブルのグループ化って?年齢や日付をわかりやすくまとめる方法

Excel

ピボットテーブルって便利ですけど、項目が細かすぎて見づらくなることありませんか?

そういう時は「グループ化」すると見やすくなるよ。例えば、年齢を年代ごとにまとめたり、日付を月ごとに整理したりできるんだ。

Excelのピボットテーブル、便利ですよね。

でも、いざ使ってみると──

  • 「年齢がバラバラに並んでて見にくい…」
  • 「日付が細かすぎて、結局わかりづらい!」

なんて思ったこと、ありませんか?

そんなときに超便利なのが、グループ化機能です!

年齢を「10代・20代」などの年代ごとに、日付を「年別・月別」などの期間ごとにまとめることで、データの見通しが一気によくなります。

この記事では、ピボットテーブルでよく使う「年齢」「日付」のグループ化を、わかりやすく手順をご紹介します!

年齢を「10代・20代…」の年代ごとにグループ化

「年齢、購買履歴、月間支出額、年間購入回数」などの購買データがあったとします。架空のテストデータです。

このままピボットテーブルにすると、「18歳」「19歳」「20歳」…と年齢がズラ〜っと並んでしまい、かえって見づらい…ということがあります。

そこで年代(10代、20代、30代…)ごとのグループ化です!

年代ごとの傾向をカンタンに見える化できます。

グループ化の手順

1.「年齢」列のセルを右クリック、「グループ化」を選択

「年齢」列のセルを選んで「右クリック」を押して、メニューを出します。

「右クリック」メニューから「グループ化」を選びます。

メニューバーからは「ピボットテーブル分析」→「グループの選択」をクリックします。

2.「先頭の値」「末尾の値」「単位」を入力

今回は、18歳~70歳までのデータを10代、20代とグループ化したいので次のように設定します。

  • 先頭の値(開始値):10
  • 末尾の値(終了値):70(自動設定)
  • 単位:10

「末尾の値」にはチェックを入れています。

それぞれの項目がどういう意味なのか、ひとつずつ見ていきましょう!

  • 先頭の値(開始値)

「どこからグループを始めるか」を決める数字です。

たとえば「10代・20代・30代…」とグループ化したいなら、「10」を先頭の値にすればOK。
これが「20」なら、20~29、30~39…といったグループ分けになります。

  • 末尾の値(終了値)

「どこまでグループを作るか」の上限を決める数字です。

データの中で一番大きい年齢(たとえば70歳)までグループを作りたいなら「70」とします。また、ちょっと余裕を持たせて設定しておくと安心です。

  • 単位(刻み)

「何歳ごとのグループにするか」を決める数字です。

たとえば「10」を指定すれば、10~19、20~29、30~39…のように10歳刻みでグループが作られます。もちろん「5」にすれば5歳ずつ、「20」にすれば20歳ずつでもOK。
分析したい粒度に合わせて自由に設定できます!

ワンポイント

「先頭の値」「末尾の値」にチェックを入れることができます。

  • チェックが入っている(✔がついている)場合
    Excelが自動的に設定します。
    データの先頭の値(最小値)や末尾の値(最大値)をExcelが自動で判断して設定してくれます。
    手動で変更したい場合は、チェックを外す必要があります。
  • チェックが外れている(✔なし)場合
    自分で値を入力して手動で指定できます。
    「10から始めたい」「70で終わりたい」など、グループの範囲を自分でコントロールしたいときはこちら。
    チェックを外すことで、開始・終了の値が入力可能になります。
10歳刻みのグループが完成!

これで、「10~19」「20~29」「30~39」…というふうに10歳刻みのグループが完成!

これなら、どの年代が一番支出が多いか・購入回数が多いか、パッと見てわかりますよね!

ワンポイント

年齢データが「数値」になっていることを確認しましょう。文字列だとグループ化できません

日付を「年・月・日」でグループ化

Excelで売上データや業務日報などを扱っていると、「年単位」「月単位」の集計がしたいことがあります。

そこで使いたいのが、日付の「グループ化」です!

日付を「年単位」「月単位」などにまとめられて、見やすさ・分析しやすさがグンとアップします。

グループ化の手順

日付のグループ化は、日付項目を行に挿入すると、勝手にグループ化されることがあります。

「日付」をピボットテーブルの行ラベルに入れたとき、年・四半期・月などに勝手に分類されているのを見て「えっ!? 何これ?」となる方もいるんじゃないでしょうか。

これはExcelの「自動グループ化機能」ですが、思ったようにグループ化されないことがありますので、グループ化の手順は覚えておいても損はないと思います。

1.ピボットテーブル内の日付を右クリック →「グループ化」を選択

「日付」関連の列のセルを選んで「右クリック」を押して、メニューを出します。

「右クリック」メニューから「グループ化」を選びます。

2.「開始日」「終了日」「単位」を入力

全部の期間を対象とするならチェックはそのまま「あり」でOK、特定の期間だけにしたいときは開始日と終了日を入力します。

  • 開始日(先頭の値)

グループ化を始める基準日です。

通常は、データ内で一番早い日付が自動で入ります。
任意の日付に書き換えることもできます。

  • 終了日(末尾の値)

こちらは、グループ化の終わりの日付です。

データの中で一番新しい日付が自動で入ります。
任意の日付に書き換えることもできます。

  • 単位(グループの区切り方)

ここが一番大事!
「年」「四半期」「月」「日」など、どの単位でグループ化するかを指定できます。

複数チェックもOKです!

「日」のみを選択すると「日数」を変更できるので、「7日」とすると「週単位」にすることもできます。

指定した期間でのグループが完成!

「年」と「月」でまとめてみました〜!

ワンポイント

自動グループ化を解除する場合は「オプション」で行います。

  1. メニューバーの[ファイル] → [オプション]を開く
  1. 左のメニューで「データ」を選択して、「ピボットテーブルの日付の自動グループ化を無効にする」にチェックを入れる

これで次回からは自動で勝手にグループ化されなくなります!

まとめ

ピボットテーブルのグループ化機能は、「細かすぎる数値や日付」を意味のあるまとまりに整理できる便利な機能です。

年齢を「10代・20代」にまとめたり、日付を「月別」「年ごと」に区切ったりと、見る側が理解しやすい形に整えることで、データの活用度がぐっとアップします。

  • 数値のグループ化
    年齢を「10代・20代・30代…」にまとめるなど
  • 日付のグループ化
    年、月、四半期などでの区切りが可能
  • 任意の区切り方
    「7日ごと」「5歳ごと」など、自分で単位を設定OK

数字が多すぎて見づらいとき、ピボットテーブルがごちゃごちゃしてきたときは、ぜひ「グループ化」で整理してみてくださいね!

グループ化は、ピボットテーブルを“伝わる資料”に変えるためのひと工夫です!

なるほど〜、グループ化って“見せ方の工夫”なんですね!
これで『ピボットわかってる感』ちょっと出せるかも♪