ピボットテーブルでも使える!条件付き書式の設定方法と注意点

ピボットテーブル

ピボットテーブルに条件付き書式をつけたのに、更新したら全部消えちゃったんですけど〜!

ああ、それはよくあるトラブルだね。ピボットテーブルって、普通にセルを選んで条件付き書式を設定しても、更新のたびに消えちゃうんだよ。ルールの適用範囲の指定がちょっと違うんだよね。

Excelのピボットテーブルって、集計や分析にとっても便利ですよね。でも、せっかくデータをまとめても「見づらい…」「どこが重要なのか分からない…」となることも。

そんなときに役立つのが 条件付き書式
特定の値に色をつけたりして、ひと目で重要ポイントが分かるようにできます。

でもちょっと待って!

ピボットテーブルで条件付き書式を使うときには、ちょっとした注意点があるんです。

条件付き書式をかける「基本のやり方」

ここでは、条件付き書式をかける基本の流れを紹介します。
今回は、日曜日の行だけに色をつける設定をしてみます!

  1. まず、書式をかけたいセルの範囲を選びます
  2. メニューの「ホーム」→「条件付き書式」→「新しいルール」をクリック
  1. 「新しい書式ルール」で条件を数式で入力します(日曜日かどうかを判定)
  2. 書式を選んで「OK」を押せば完了!

曜日の条件を指定するため、ルールの内容に数式を入力しています。
日曜日の行にちゃんと色がつきましたね。

このとき、適用される範囲は「セル単位」で指定されています。

更新したら書式が消えた!?

「よし、条件付き書式できた!」と思って安心してたのに…

ピボットテーブルを更新してみたら――

集計のところの書式が外れてる!?

「ルールの適用範囲」を見てみると、元の設定から範囲が変わっちゃってます。

もう一度ちゃんと設定し直して…

更新してみると…やっぱりまた書式が消えてる。

またしても、適用範囲が勝手に変わってます。

通常のセルを選択して条件付き書式を設定すると、データを更新したり、項目数が変わったりすると、書式の適用範囲がズレてうまく反映されなくなることがあるんです。

ピボットテーブルに書式をかけるときの指定方法

ピボットテーブルに条件付き書式をかけるとき、セル範囲を指定してしまうと、更新のたびにズレてしまうことがあります。そんなときは、以下のやり方で設定します。

  1. ピボットテーブルの集計値(値フィールド)のセルをクリック(カーソルを移動)
  1. メニューの「ホーム」→「条件付き書式」→「新しいルール」を選びます
  2. 「ルールの適用対象」で書式の適用範囲を選択

「新しい書式ルール」ダイアログを比較してみます。

・集計値(値フィールド)を選択時

・通常セルを選択時

今回は「”合計 / 売上”値が表示されているすべてのセル」を選択します。
日曜日の行にちゃんと色がつきました。

ただし、この方法では見出し(タイトル列)には色がつかないので、見出しにも書式をかけたい場合は、別途条件付き書式を設定してください。

この場合の条件付き書式の設定方法は、通常セルを選んだ時と同じです。

これで、更新しても書式が消えない設定が完成!

フィルターをかけてもちゃんと書式が維持されます。

ワンポイント

2つの適用範囲の違いをチェック!

全部にグラデーションをかけて違いを見てみましょう!

1.「”合計 / 売上” 値が表示されているすべてのセル」

このパターンだと、小計・総計(合計行)も含めて全部に書式が反映されます!

2.「”担当者名”と”取引先”の “合計 / 売上” 値が表示されているすべてのセル」

こっちは、小計・総計には書式が反映されません!

どの部分に書式を適用したいかで使い分けてくださいね。

「ルールの適用対象」を設定する際の注意点

ピボットテーブルの集計値(値フィールド)を選択して条件付き書式を設定した場合、ピボットテーブルの集計値セル以外のセルと同時に条件付き書式を設定することはできません。

「ルールの適用対象」にピボットテーブルの集計値(値フィールド)以外のセルを含めて指定すると…

ピボットテーブル データ領域の外側のセルが含まれる範囲に、条件付き書式を適用することはできません。ピボットテーブル データ領域の内側のセルのみを、適用対象として選択してください。」というメッセージが出て怒られます!

ピボットテーブルの集計値の領域に条件付き書式を設定する場合は、それ以外のセルとは区別して設定する必要があるということのようです。

まとめ

ピボットテーブルに条件付き書式をかけるときは、適用範囲の選び方が大事なポイントです。通常セルを直接選んでしまうと、更新したときに書式が消えたりすることも。

そんなときは、「値が表示されているすべてのセル」など、ピボットテーブル用の適用対象を使えば安心。見出しや総計には書式がかからない場合もあるので、必要ならそこだけ別に設定してあげましょう。

設定を少し見直すだけで、ぐっと見やすく使いやすい表になります。

条件付き書式を上手に使って、スッキリ見やすい表を作っていきましょう!

わかりました!これで安心してピボットテーブルの条件付き書式を設定できそうです。早速やってみますね!